2015/12/08 11:26

里山林業ではコンテナ苗に取り組んでいます。

山林への苗木の植え付けに最も適した苗木育成方法はどれか?
探し求めた結果、宮崎県林業技術センターが「低コストによる健全な森林造成に関する研究」から開発されたMスターコンテナに出会いました。
これは、様々な悪条件にも耐えことができ、しかも山林の急斜面を人の手で植え付けしなければならない植林作業に画期的な苗木生産方法です。
すでにヨーロッパでは脚光を浴びているコンテナ苗木。
ポット苗に起きやすい根がらみをスリットや空気カットで防ぎ、持ち運びも耐久性にも強い方法です。

コンテナ苗製作工程

バークとココヤシピートを1対1で混ぜたとてもふかふかの軽い育苗材に、ミズナラの発根苗を巻き込みます。



山林では、鍬などで広い面積を掘り返すのではなく、専用の掘削機で穴を開けて入れ込むだけで大丈夫です。
これは、一般家庭の庭木でも同じことが言えます。
軽く簡単で根が周りの土に馴染みやすい素直で強い根になっています。

出荷も根にラッピングするだけで重い土がついたポット苗に比べると出荷作業でも大違いです。
来春の成長した苗木の出荷が楽しみです。

ちなみに、水が垂れ流しになってしまうので、受け皿があると水分環境がよくなります。